Animal Computer Interaction (ACI) 2016に参加・発表してきました


イギリスから電車で北西に1時間弱、Milton Keynes (ミルトン・キーンズ)にある Open Universityで開かれた、動物と人間とコンピュータのインタラクション “ACI” (Animal Computer Interaction) についての会議「ACI 2016」に参加してきました。

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夜に高速バスで着きそしてずっと会議で大学の中にいたため、Milton Keynesの街は殆ど散策するチャンスはありませんでしたが、戦後ロンドン周辺のニュータウン構想として計画された都市だそうです。(今回は行けませんでしたがF1ファンには有名な都市ですね。)

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Open Universityは、1969年に設立された通信教育も行っている公立大学で、日本の放送大学のモデルとなったそうです。自然豊かな環境にあるキャンパス。

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ACIは今回3回目で、NordiHCIなどに併設してやられていたようですが、今回はじめて独立したInternational Conferenceとして開催されたようです。Open UniversityでACI Labを主宰しているProf. Clara ManciniがGeneral Chairとなって開催。参加者は30名程度か?基本的に元々computer scientistな人達と、もともと動物学者方面な人達が半分半分という印象。会期は3日間で、初日に併設Workshop、その後2日間の本会議。

Workshop dayでは “Research Methods for ACI (RM4ACI)”というワークショップに参加してみました。やはり大きな議論の的は、どうやって動物の状態に関するground truthを得るか。生体センサによる手法、”Wisdom of Crowd”手法、”Participatory approach”(これがちょっとまだ個人的に未消化)法など。

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今回は修士1年礒川君が国際会議デビュー。水槽の中での魚の状態やニーズを各種センシングと機械学習で推定し、魚ごとに「ふきだし」で表示するというユニークな研究について、ビデオポスターセッションの発表と、オーラルプレゼンテーションの両方をやりました。ポスターセッションでは、事前に用意した数々の想定問答集をしっかり練習したおかげで、2,30人の人達の質問に立派に答えられておりました。練習は嘘をつきませんね!

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プレゼンも、入念なスライド準備と発表練習の甲斐あって、各先生方からFantastic! So lovely! Submit your full paper next year! とお褒めいただけました。国際会議一発目にして、プレゼン冒頭でのice breaking questionでオーディエンスを惹き込めたのは、ヤルね!

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Closing KeynoteではCambridgeの動物福祉学のDonald Broom名誉教授の非常に面白い講演があり、また講演後にはこのエリアを盛り上げるための作戦会議的Q&Aに、動物もペット、家畜、野生動物と多様であり、畜産における動物福祉のICTサポート的な分野は1つ可能性があるよね、という話になっておりました。

犬は大好きなのですがまだ飼ったこともない自分としては、こんなに動物の話題に身を置いた3日間ははじめてだったのですが、それはさておき、新しい学問分野の立ち上げの場に立ち会えたのはかなり貴重な経験でした。研究は今の所やはり圧倒的に犬を対象としたモノが多い。全体の7,8割か? 他には馬、鳩、豚、牛、象、オランウータン、鶏、ネズミ、植物も登場。魚は世界で礒川君だけ! 🙂 またGeorgia TechのACI Labを主宰しているProf. Melodyは、ISWCでbest paperも取っているとか。研究手法的にも参考になりそうでした。

ちなみにミルトン・キーンズは、アラン・チューリングが第二次大戦中ドイツ軍の暗号を解く仕事をしていたBletchley Parkがあると言うことで、暗号解読機”bombe”を見学する幸運に恵まれました。

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