2016年の研究活動をふり返る


ふり返ってみれば2016年もいろいろな事がありました。これでもまだ全部じゃないけれど、過激なスピードでふり返ります。

1月:ヤフージャパン社と共同研究をスタート
Yahoo! JAPANさんと一緒にアテンション・マネージメントやプッシュ通知の共同研究を開始。スマホ版「Yahoo! JAPAN」アプリの中にここ数年の僕の研究由来のロジックを一部入れこみ、実証実験を実施。12月にはIEEE PerCom’17に論文を採択頂きました。

3月:EDGEプログラムでIoTプログラミングを集中講義
慶應大学でやっておりますEDGE (Enhancing Development of Global Entrepreneurs)プログラムの春期インテンシブワークショップが3/4〜7の4日間SFCで開催され、そのうちIoTプログラミング関連の部分を講師として担当しました。(リンク1動画)

3月:博士論文を授与される
年度末ということで、われら「徳田村井楠本中村高汐ロドニー植原三次中澤武田合同研究会」でも、謝恩会が行われまして、半年経ってはおりますが、徳田先生からの博士論文授与式なるセレモニーをして頂きました。(リンク)

4月:CPS Week 2016でM1佐々木君が国際会議デビュー
ウィーンで開催されたCPSWeek 2016に参加。新M1の佐々木君がposter発表で国際会議デビュー。実はウィーンは初めて訪問したのですが素晴らしい所ですね。(リンク)

5月:CHI 2016でB4山田君森重君が国際会議デビュー
サンノゼで開催されたCHI 2016に参加。B4の山田君と森重君がポスター発表とデモ展示で国際会議デビュー。石井裕先生にブースを見学頂いたりもありました。(リンク1リンク2リンク3リンク4リンク5リンク6リンク7リンク8)

5月:台湾で除法処理学会UBI研究会が行われる
情報処理学会ユビキタスコンピューティングシステム研究発表会がなんと台湾で開催! D1の河野君とM1の江頭君が研究発表。(リンク)

6月:ACM MobiSys’16 + アジアの学生向けシンポASSET’16開催@シンガポール
SMUの旧友Rajesh Balan, Archan Misraらと一緒に、ACM MobiSys’16、更には初のアジアの情報系学生向けシンポASSET’16を開催。初の試みテンコモリの激烈な仕事でしたが大成功でとても心に残った。(リンク1リンク2リンク3リンク4リンク5リンク6) 徳田研からはD1坂村さんとM1江頭君がそれぞれポスター発表。

7月:徳田研究室、慶應義塾のトップページに掲載される
Keio Timesというコーナーで掲載頂きました!(リンク)

7月:EUとの連携プロジェクト「BigClouT」はじまる
EUと日本の複数の研究機関と都市が連携してスマートシティに関する研究を行うBigClouTプロジェクトが始まりました。これから3年。藤沢、筑波、グルノーブル(仏)、ブリストル(英))を舞台に実証するという、かなり大がかりなプロジェクト!

7月:慶應義塾第3回スーパーグローバルシンポジウム「TGU Symposium on Smart Connected Cities」
という名前のシンポジウムを開催。米国、台湾、ドイツ、フィンランドから計算機科学、ロボティクス分野の著名な先生方をお呼びし、今後のスマートコネクテッドシティについて議論を深めました。

7月:”EverCuate”:スマホを使った津波避難システムについてのジャーナル論文
2014年「総務省G空間シティ構築事業」や、慶應義塾GESLプログラムにて行った研究の成果がようやくまとまりました。藤沢市の皆さんにも色々とお世話になりました。

8月:情報処理学会博士論文速報
当方の博士論文を、情報処理学会の「研究会推薦博士論文速報」に選んで頂きました。 推薦頂きました情報処理学会UBI研究会の皆様ありがとうございました。

9月:”Attention Weeks” – MobileHCI’16〜UbiComp’16
当方勝手に”Attention Weeks”と呼んだ2週間。フィレンツェ開催のMobileHCI’16にて「Smarttention」ワークショップ、ハイデルベルク開催のUbiComp’16にて「UbiTtention ’16」ワークショップを2週連続back-to-backで開催し、アテンションマネージメントや通知に関する多くの研究を発表いただき盛りあがることができました。UbiCompではB4小渕君が国際学会デビュー。デビューとは思えない落ち着いた発表でビックリ。


10月:MobiCom’16@NY D1坂村さん優勝
NY開催のMobiCom2016に参加。モバイルアプリコンテストACM MobiCom 2016 Mobile app ContestでD1坂村さんが優勝!! 素晴らしかった。(リンク1リンク2) また私はSIGMOBILE Future Direction Workshopに招待参加。SIGMOBILEのSocial Media Directorを仰せつかり奮闘が始まりました。

11月:ACM Animal Computer Interaction (ACI)’16で礒川君デビュー
イギリスはMilton KeynesのOpen Univ.で開催された3回目のAnimal Computer Interaction (ACI)’16でM1礒川君が発表。入念なスライド準備と発表練習の甲斐あって、各先生方からFantastic! So lovely! Submit your full paper next year! とお褒めいただけたのはスゴイ。

1月〜11月:高齢者見守りの実証実験を藤沢市で実施
高齢者見守りシステム「ハッピーボード」の実証実験を藤沢市鵠沼地区で1年近くにわたって行っていました。実験にご協力頂いた市民の皆様には深く感謝申し上げる次第です。いろいろな論文もこれに関連して出す事が出来ました。

エピソードは他にも果てしなく多いのですが、Facebookに公開しているイベントを中心にまとめると以上の様になりました。多くの学生の皆さんと一緒に研究して、みんなそれぞれの若さと成長を感じさせられた一年でした。一方世にちらりと目を向ければ “post truth”なる言葉が広がり、Oxford Dictionaryの「今年の言葉」にも選ばれました。同辞書によればこの言葉は「客観的事実よりも感情的な訴えかけの方が世論形成に大きく影響する状況を示す形容詞」だそうです。感情ある人間ですから、感情的な共感のないロジックのみによる世論形成もどうかとは思いますが、客観的事実がないがしろにされるのは問題です。我々も人間のアテンションや感情に関する研究が複数動いており、今後の研究の進路を考える上でも参考になる出来事でした。